日野の最安値と通販商品（在庫あり/5,200円〜）

小は自己内の細胞から、大は宇宙の果て迄の拡がりを持つ日野の意識は、魅力的であると同時に、ある種の怖さを秘めた文学世界を展開した。本書では、後年の日野の癌との闘いの時期に焦点を定め、自身の死と直面することによりさらに深みを増すその思想と前人未踏の作品世界を明らかにする。巻末には詳細な日野啓三総合年表を付載。

「三方よし」という言葉が近年有名になり、近江商人すなわち三方よしというとらえ方をされるが、近江から他国に出かけ、やがて各地で店を持ち他国で商いを展開した近江商人は、その発祥地により、活躍した時代や取り扱った商品が大きく異なる。本書では、近江商人の中でもとりわけその人数が多く出店数も格段に多い日野商人の実態を詳述したものである。これまで、蒲生氏郷起源説や製薬起源説が有力視されてきたが、日野椀の歴史を中心に商人が誕生し全国にその活躍の場を見出したことを主張している。著者が館長を務める近江日野商人館には多くの情報が集まり、著者の懸命の調査結果が凝縮された本書は、日野商人の実態に迫り、これまでの定説を覆すべしとの迫力あふれる良書。

文学と思想の接触という視点から、幅広くかつ詳細に近世文学を研究してきた日野龍夫の著作・論文の集成。

日野商人の多くが酒造業に進出するにいたった理由とは何か。売薬業を営んだ正野玄三家、酒造業を営んだ吉村儀兵衛家・高井作右衛門家を事例に、その経営実態を把握し、日野商人としての経営特性を明らかにする。正野玄三家の事業と奉公人　．　正野玄三家の奉公人と給金　．　近代における正野玄三家の雇用形態　．　明治期における正野玄三家の家則と店則　．　吉村儀兵衛家と酒造業　．　吉村儀兵衛家の本店経営　．　吉村儀兵衛家の出店経営　．　吉村儀兵衛家の雇用形態　．　高井作右衛門家の経営　．　日野商人の特性　．　結論

漢詩と狂詩、国学と蘭学。そして江戸から明治へ。近世思潮からの文学史。

儒学と国学、漢詩と俳諧。近世中期文学の思想史。