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平凡社ライブラリー創刊25周年企画、待望の『中世思想原典集成』文庫化（全７巻）。第３巻は「ラテン中世の興隆１」。エリウゲナやアンセルムスほか。巻末エッセイは柳澤田実。

中世史の研究は“古代も同様、近世史もそれに近づきつつある”、文献史料のみではなく、考古資料をも「史料」とする方向性が広く認識されてきた。あらゆる考古資料を対象に中世史を考える。

下野における中世びとの生活の様相を、中世遺跡の発掘調査と出土遺物からあきらかにしたシンポジウムの小論集。図版、写真多数収録。

合戦・軍事から中世の国家を読み解く。中世の合戦・軍事力の構造を把握し、特殊な日本的封建軍隊の矛盾を、徳川幕藩体制の崩壊までを意識しつつ明らかにする。

記述的研究に基づく中世日本語論考集。史料的価値を見直した既存の文献資料を用い、音韻・語彙・語法などから中世語を検討してゆく。

「ケガレをキヨメる」、中世的権力の本質的な部分を担う検非違使の全体像を描き出し、中世社会の理解に影響を与えた名著の増補版。

神でもなく、仏でもなく、中世に突如顕れた牛頭天王。謎多きその信仰世界を、「中世神話」の視座から読み解き、その深層にせまる注目の書。

文献にみえる木札や出土した木礼を分類・分析し、中世の木札の全貌を追求。中世史・考古学・建築史の研究者に必読。

中世において、夢は現実であり未来だった。人びとは夢の告げを信頼して行動の指針、生きる目標とした。夢を見ることに努め、夢を語りあった。日記や物語などに登場する夢の話を読み解き、中世の心象風景を描き出す。

古代から中世にかけて描かれた荘園絵図の史料学的研究と歴史地理学的な現地調査の成果をふまえて、古代・中世の荘園像を復元する。

中世におけるモノの貸借や授受が，いかなる法則で成り立っていたのか。中世社会の特徴を解明。(歴史図書総目録より）

中世民衆の闘いとしての「一揆」の特質を追究。多様な結合と運動を可能にした中世社会や人びとの意識のあり方に迫っていく。

これまで中世史研究に携わってきた著者の46年間の戦後日本中世史研究と向きあってきた軌跡。(歴史図書総目録より）

中世の人々は哲学をどのように見ていたのか。アクィナス、スコトゥス、オッカムに到る中世後期哲学の高峰を、制度、諸前提、目的などの歴史的な文脈において捉え、その知性認識のありかたに迫る。

さまざまな身分の人々の役割と生活をいきいきとした筆致で伝え、中世英国の実像に迫る。モンティ・パイソンのメンバーにして歴史家のテリー・ジョーンズがときあかす、中世英国の真相！

英国中世史，チョーサー，トリスタン物語，フランス中世文学，新約聖書を通して見る死生観。（歴史図書総目録より）

教会の理想とする社会のあり方が、初めて実現された中世。国家と教会が融合し、統一的な文化を形成した“中世カトリシズム”の理想とトマス・アクィナスの不朽の意義を説く。

東寺文書は中世史研究の第一級の史料。本書はこの史料に基づき中世社会を考察した22編の論文集。(歴史図書総目録より）

日本と西欧の新しい中世史像を築き上げる二人の歴史家が語り合うとき、中世的世界のなりたちと現在とを同時に見返す視角が鮮やかに浮かび上がる。解説＝大黒俊二

著名な歴史都市、奈良の中世についての研究は、これまで寺院史料を中心に行われてきたが、近年調査が進んだ考古資料を活用し、俯瞰的にその歴史を再現することを目指す。古代都市から中世都市への変化、都市の商工業・葬送空間の変遷など、発掘成果をもとに新たな「中世都市奈良」の姿を描き出すとともに、日本中世宗教都市の実像を解明する。